2022年12月29日

今時のお年玉事情

 昨日、今日、我が家では大掃除をしました。

大掃除といっても、普段やらない所を少し念入りにするだけですが(汗)

私が子どもの頃は、年末は家族全員で念入りに掃除を行い、その後、お正月の買い出しに付き合わされました。その当時は正月3日間はスーパーがお休みをする時代でしたので、レジ待ちには、もの凄い量の購入品と長蛇の列という状態だったことを薄っすらと覚えています。

今は元旦から開けているお店もありますから、量をたくさん買う必要がありませんし便利な世の中になりましが、正月らしさが無くなった様な気もしますねぇ。

正月らしさといえば、子どもにとってのお楽しみは「お年玉」ですね。

今日テレビで今時のお年玉事情が放送されていて、今の小学生は平均で2万円程度もらうそうです。うちの子も小学生の頃からそれくらいもらっていたので金額に関しては驚くことではありませんでしたが、近年では、お年玉をPayPayなどのキャッシュレスで渡す人がいるという話はちょっとびっくりでした。

ポチ袋に入った現金でもらった方が「もらった!」って感じすると思いますけどね~。

まぁ、世の中はどんどんキャッシュレス化が進んでいるので、この様な「お年玉」が普通になってくるのかもしれませんね。

キャッシュレス決済はお金を持ち歩く必要がなく便利ですが、ついつい使いすぎてしまうというデメリットもあります。

物の価値があまりわかっていない子どものうちは、物を買う時は現金で支払い、お金が減るという感覚を身に着けた方がよいように思います。

2022年12月27日

障害者雇用

今日、障害者雇用の法律が改正されることがテレビのニュースで流れていました。

障害者雇用に”改革”短時間で自分にあった働き方が可能に?

民間企業は従業員のうち2.3%は障害者を雇うことが義務づけられていますが、この雇用率に反映できるのは「週20時間以上働ける人」で、短時間しか働けない障害者の就職はなかなか進んでいなかったようです。ですが今回の改正で「週20時間の壁」が取り払われることになったみたいです。

障害者雇用とは、障害者がある人を雇用する制度ですが、障害者であることを証明する必要がある為、原則として、障害者手帳を所持している人に限ります。

この障害者雇用は、以前は身体障害者と知的障害者のみが対象でしたが、2018年より精神障害も対象となりました。

以前、いえいく。会で障害者雇用の話がでたのですが・・・

発達障害の場合、知的障害を伴う場合(IQ70以下)療育手帳を所持できますが、知的障害がない場合は、精神障害者保険福祉手帳(以下、精神手帳で略します)で障害者雇用枠を利用することになります。

精神障害での雇用は、まだ歴史が浅いことや、精神手帳は、本来、うつ病や統合失調症などの症状を持っている人が所持する手帳なので、企業側が採用しにくいという傾向にありました。

この傾向は企業側の精神障害者への理解や配慮が足りないという怠慢さもあるのですが、企業側の思いとしては「継続的に働ける人材が欲しい」が第一なので、長期休みを取られたり、会社に出てこれない日が多かったりする可能性が高い人は採用しにくいという本音がある訳です。

なので、この短時間勤務の法律改正で精神障害者も働きやすくなるのではと期待されています。

近年では、障害者雇用において精神障害者の雇用が伸びてきているそうです。これは精神障害の雇用が他の障害よりも遅れてスタートした為と言われています(身体障害者や知的障害者はすでに働いているケースが多い為)。

働く人が不足している現代の日本において、働きたいという思いのある障害を持つ人は大切な人材です。障害を持つ人にとって働きやすい環境が普通にある社会になることを切に願うばかりです。

2022年12月26日

仕事納め

今日は仕事納めでした。明日から私は年末年始休暇に入ります。

今年は何かとバタバタした一年でした。

年初めは息子が高校受験でピリピリしましたし・・・

私は転職活動に失敗し転職を2回経験しましたし・・・

どちらも神経すり減らし、どうかなりそうな時期がありましたが、単身赴任していた主人が帰ってきましたし、相談できる友達(いえいく。会メンバーの一人です)もいましたし、何とかなりました。(汗)

力になってくれる人や相談できる人がそばにいることはとても心強く有難いことです。

「うん、うん、そうだね。」と共感するだけの関係性ではなく、時には「それは違うよ。」と軌道修正できるチャンスを作ってくれる人の存在はとても貴重ですね。

来年はゆっくり落ち着いた年にしていけたらと思います。

2022年12月25日

学校以外の居場所作りを

 今日はクリスマスですが、我が家は特別に何かすることもなく、主人と息子はある施設の大掃除に出かけ、私は家の台所掃除を行いました。

息子がある施設と出会ったのは小学4年生の時です。

その施設では環境保全の活動に力を入れておられて、息子はその施設の環境プログラムに参加し、色々な年齢の人達と交流しボランティア活動を行ってきました。

今は忙しくて中々活動に参加できませんが、毎年の大掃除だけは必ず主人と二人で参加しています。(主人も息子に影響を受けボランティア活動メンバーの一人となっています。)

息子にとってこのボランティア活動は、学校以外の居場所でもあり、色々な経験をさせてくれた場所でもあります。

学校だけが友達を作る場所ではありません。

学校以外にも友達を作る場所はたくさんありますし、年齢が違う子ども同志が友達になってもいいし、同じ趣味を通して、大人とだって友達になれることもあります。

学校で友達100人作る必要なんてないと思います。(汗)

2022年12月22日

お子さんわがままですね

 今日も朝ドラネタです(汗)

今朝の朝ドラでは、五島列島に移住体験してきた子どものお母さんが「他の子とちがう。私の育て方が悪いんだってずっと言われて・・・」と思いの丈を舞の祖母にはなし、涙するシーンが描かれました。

「ああ、私もそういう時あったなぁ」とうちの子の幼稚園の面接時を思い出しました。

幼稚園では入園前に親子面接を行い、親の子どもへの姿勢や子どもの様子など見られる機会があります。

私が希望していた幼稚園は地域によって受入れを判断されていたので、面接の結果で断られることはまずなかったのですが(うちは受け入れ地域に住んでいましたので)希望者が多い幼稚園では、面接の結果、入園を断られる場合もあるようです。

面接でうちの子は、じっと座ってられない、先生の話を聞いていない、勿論、先生の質問にも答えられないといった状態で、面接終了時に園長先生より「お子さんを物凄くわがままに育てておられますね。」と言われてしまいました。

入園前から、他の子どもはきちんとできているのに、うちの子は同じ様にできないという状態はよくあり、その度に「どうしてうちの子は他の子と同じようにできないのだろう」と何度も何度も思ってましたが、この園長先生の言葉は「躾がきちんとできていないからだ」と言われたようで、物凄くショックでした。

それからは「他の子と同じようにできるように」が私の中で強くなり、子どもにキツくあたったり、嫌なことも無理にさせようとしたり、とにかく、何とかしたいの一心でした。

この面接から入園後数カ月が私と子どもにとって、一番つらい時期だったように思います。

2022年12月21日

できることを探せばいい

私の平日の毎朝の日課は朝ドラを見ることです。
今、放送している「舞いあがれ!」は五島列島編へ話が戻ってきて面白くなってきました。

今朝の放送では、都会の学校でなじめず学校へ行けなくなってしまった子どもが環境を変えるために五島列島で移住体験をするというお話で、まぁ、多分、発達障害がある子どもだなというシーンが放送されていました。

五島列島は主人公が幼い時に原因不明の度々おこる発熱の症状を改善するために過ごした島で、この島での色々な経験により主人公が成長していく様子が描かれていました。
その中で、祖母の主人公へ対する接し方がとにかくいいんですよ。
名セリフ、名シーンがいくつもあるんです。

例えば・・・
主人公の発熱を心配して学校行事を見学するように促す母親を見て、祖母が「舞。まだ一回も舞の気持ちば、聞いたことがなか。舞はどげんしたいとね?」と主人公(舞)に問うのですね。その後、主人公が答える前に母親が代弁すると「めぐみ(舞の母親)には聞いとらん。舞に聞いちょる」と母親(祖母からしたら自分の娘)を怒るんです。そして紆余曲折あり母親を大阪へ返し、祖母が主人公を島であずかり自分のことは自分でやるという事を教えていくのです。この過程でも名セリフがあり、上手くできないことに悩んでいる主人公に祖母ができんことは、次できるようになればよか。そっでな、できんなら、できることば探せばよかとぞ」と教えていくんです。

いいわ~。この脚本家って感じです。

航空編で脚本家が変わり「なんじゃこれ?この恋愛ネタいる?」とか思っていましたが、舞台が五島列島になり脚本家も元に戻ったようなので、主人公と移住してきた男の子とのかかわりがどのように描かれていくのか明日からの話が楽しみです。

2022年12月19日

班登校

 昨日の茶話会で小学校の班登校の話が出ました。

小学校は、保育園や幼稚園とは違い、親の送迎や通園バスではなく、近所の子どもが集まり班を作り登校します。(地域によっては班登校を廃止しているところもあるようですが)

班登校は児童が安全に登校するために考えられた登校方法なのですが、登校班によっては安全とは到底思えない状態である場合があります。

みんなの歩調についていけない子、列を乱す子、集合時間に毎回遅れてくる子、登校中に同じ班の子に嫌がらせをしたりする子など、本当に色々な子どもがいます。

この様な色々な子どもがいる状態の班をまかされた班長さんは物凄く大変です。

発達障害を持つ子どもは、この色々な子どもの部類に入る可能性が大なので、初めのうちは親が班登校の後ろから着いていくくらいの覚悟でいて欲しいと思います。

子どもが安全に登校できれば班登校じゃなくてもいいです。

親が学校へ送ってもいいんですよ。

決して班長さんの負担にならないようにしてください。

班長さんといっても小学生のまだ子どもなんですから。

2022年12月18日

今日の茶話会

今日の茶話会は6名の参加となりました。

今日は就学前のお子さんのお母さんが参加された為、就学についての話が中心となりました。

園から小学校への移行は親子共に初めての大きな節目です。今日参加されたお母さんも悩みに悩まれたことでしょう。我が子の就学時を少し思い出しました。

就学前に学校との話し合いの場をもったり、慣らし学校的なこともやらせてもらったりもしました。サポートブックも作り、万全に対策をして入学を迎えたつもりでしたが、2日目にして子どもがパニックに陥り手がつけられない状態になったことを思い出します。

どんなに対策しても必ず色々問題はおきます。

あまり神経質にならずに「後は問題がおきたら対処していけばいいや」くらいの気持ちでおられるといいかもしれません。

問題が起きたら一人で悩まずに、いえいく。会を大いに利用して頂けたらと思っています。

2022年12月17日

偏食をなんとかしたい

 以前、幼稚園へ通っているお子さんのお母さんから偏食の相談をされたことがありました。

随分昔のことなので細かいことは忘れましたが、その幼稚園では、園が提供する給食弁当の日と、お母さんが作るお弁当の日があり、お母さんのお弁当はお子さんの好きな物だけを入れているので問題ないですが、給食弁当の日は食べられない物が多く幼稚園より偏食への指導があったような話をされていました。

そこで、この偏食を何とかしたいけどどうしたらよいかというような話だったと思います。

発達障害児に限らず、大抵のお母さんがお子さんの偏食について一度は「なんとかしないと」と思われたことがあるでしょう。

でも、偏食はなんとかしなくてもよいと思います。

うちの子も今でも食べられない物が多く、毎日作っているお弁当は肉系が多いため、茶色っぽいです。(笑)あまりに色味が悪いので必ず卵焼きと枝豆を入れて色味を調整しています。緑をいれるには枝豆でしか調整できません。ブロッコリーとか食べられるとよいのですが色味だけに入れるのも嫌がります。(汗)

私も子どもの健康のために偏食をなんとかしたいと思った時期もありましたが、なんとかしなくてもちゃんと立派に成長しています。

近年、保育園の給食では子どもが嫌がっている物を無理に食べさせないようになってきたと聞いていましたが、幼稚園の場合、経営母体が私営が多いので、園独自の指導方針があり、「偏食はなんとかしないといけない」という思いのある園長の場合、どうしても偏食への指導を積極的になる傾向にあります。

ですが子どもを幼稚園に通わす主目的は社会性を育てることにあり、何でも食べる子どもを育てることではありません。「子どもが楽しく幼稚園に通える」「みんなとの食事は楽しいという経験をする」ということが最優先事項です。

みんなと一緒に食べる食事の時間が子どもにとって苦痛になるようでは本末転倒です。給食が嫌で幼稚園に行きたくないという状態になってしまう可能性もあります。

なので「みんなと食べる給食の時間は楽しいという経験を子どもにして欲しいので子どもが食べられる物だけ食べて食べられない物は残させて欲しい。偏食の改善は家庭で取り組んでいきますので。」という具合にお願いしていかれるといいかなと思います。

ただ、偏食といっても親が「うちの子は〇〇しか食べない」と思い込んでいる場合もあります。なので給食は色々な食べ物に出会う良い機会のように思います。

2022年12月14日

対等な関係

 いえいく。会は3人のメンバーで立ち上げました。

その記事はこちら → 3つの条件

私たち3人は発達障害児の支援についての知識が同じレベルだったので、我が子のことで問題がおきるとお互いに知恵を出し合う関係性ができていました。

その関係性が会の運営にはよかったように思います。

なぜなら、助け合いながら解決していくことで、みんなが対等になれたからです。

同じ人がいつも教えているという状態なら難しかったかもしれません。

現在は運営メンバーが増え、子どもの年齢層もバラバラになってきました。

運営に関しては、それぞれがやれる範囲で得意なことをやっていますが、子どものことに関しては、どうしても子どもの年齢が上の世代から下の世代へ教えるという形になってしまいます。それは仕方のないことです。

なので、今からいえいく。会に参加される方は、情報収集の場所として利用されたらいいんじゃないかなと思います。

子どもの将来について不安のある方は、遠慮なく、いえいく。会メンバーにお話しをきかれるとよいと思います。

2022年12月13日

公立の小中学生8.8%

 今日、こんなニュースをテレビでやっていました。↓

公立の小中学生8.8%に発達障害の可能性

こちらの記事によると「35人学級なら1クラスに約3人が読み書き計算や対人関係などに困難があるとみられる。」そうです。

このデータは10年前より2.3ポイント上昇しているみたいですが、10年前でも通常学級に2・3人は発達障害の可能性がある子がいると聞いていましたし、実際の現場でもそのような感じだったので35人に3人程度なら、まぁ、驚く数でもないなと感じました。

でもこのデータ、担任の先生のアンケートより作成しているデータなので、実際はもっといるんじゃないかなぁと思います。

テレビでは「通級指導がもっと利用できる環境が必要だ」と大学教授が言われていましたが、通級指導ってどうなんでしょうね~。

自治体によってやり方は違うかもしれませんが、東海市では、通常学級の児童が授業中に抜けて、別室で個別対応という形をとっています。個別でやっていることは、その子に必要だろうと思われることをやってるみたいです。

「通級指導を受けて子どもが落ち着いた」という話も聞いたことがありますが、指導の内容で落ち着いたのではなく、通常学級以外にも居場所ができたことで落ち着いたんじゃないかなと私は推測しています。

2022年12月12日

3つの条件

 いえいく。会は会を立ち上げて10年になります。

最初は3人のメンバーで始めました。

私たちは東海市内にある療育施設で子どもを通じて知り合いました。

その施設では当時、親子通園の日が月2・3回ほどあり、お母さん同志の交流もさかんでした。

その為、施設内では仲良しグループがいくつかでき、私は7、8人くらいのお母さんと家で集まっておしゃべりしたり、外へご飯を食べに行くようになりました。

その際は、当然、子どもの話ばかりです。

この7、8人の同じメンバーが常に集まるようになったのは、たまたま気が合ったという訳ではなく、必然的で、子どもの障害の度合いが似ている者同志だったからです。

そして、この7、8人の中から、発達障害児の支援に対する考え方が似ていた3人がいえいく。会を立ち上げました。

以前にも書きましたが・・・ 以前の記事→仲間作り

  • 子どもの年齢が同じくらい
  • 子どもの障害の度合いが同じくらい
  • 支援に対する考え方が同じ方向性
この3つの条件が揃うのは非常に稀なことです。

もしこのような出会いがあれば大切にして欲しいと思います。

2022年12月11日

進路を決める

 先日12月に入ったと思っていたのに、もう中頃になってしまいました。

7月にいえいく。会の活動を再開し約半年です。

以前は月3・4回のペースで精力的に活動していましたが、今は殆どのメンバーが仕事を持っていますので以前の様な活動ペースは難しいです。

現在、月1回の日曜日に茶話会を開催していますが、来年もこんな感じで細々と活動を行っていく予定でいます。

さて、この半年で「いえいく。会に初めて参加した」というお母さん達との出会いがいくつかありました。そのお母さん達の殆どが来年の進路で悩まれていました。

12月はそろそろ結論が出ている時期となります。

障害のない子どもの場合、特別な場合をのぞいて(私立への進学等)園を卒業したら小学校、中学校への流れとなるので、進路での大きな分岐点となるのは高校となるのですが、発達障害のお子さんがおられる家庭では、まず、小学校が最初の分岐点となります。

小学生になる子どもが進路を決めることはまず無理ですので、親御さんが進路を選択することになりますが、小学生になる段階で進路を決めなければならない状態は本当にしんどいです。

私も相当悩みました。

「〇〇を選んでおいたら・・・」と何回も後悔したものです。

でもどんな選択をしても、学生の間は何とかなります。

問題は学生じゃなくなった時、卒後の社会に出た時の様に思います。

2022年12月10日

好きなものを利用する

 以前から記事にしてますように、うちの子は幼い頃、生き物が大好きでした。

生き物ばかりに興味を持ったのは「こだわりが強い」という障害特性からくるものもあったかもしれませんが、そもそも小さな子どもは生き物が好きな子が多いので、今にして思えばごく普通のことだったかもしれません。

主人と私が勘違いして生き物に関する物ばかり与えていたので、うちの子は生き物以外の選択肢を知らなかっただけのことでしょう。今はそう思います。

とはいえ、好きな物や事があることは悪いことではありません。「好き」が強すぎて、それ以外は受け入れられないという状態はしんどいですが、好きな物(事)の為に嫌なことも頑張れる場合もありますし、好きな物(事)から興味の巾を広げていくこともありますからね。

うちの子の場合、文字は生き物図鑑で覚えました。

魚に興味を持ちだした頃、魚を食べられるようになりました。魚をさばきたい為に「魚を丸ごと買って欲しい」とせがまれたりしました。

数の概念は生き物のフィギュア使って教えました。フィギュアを数える時、「1匹、2匹・・・」と数えていたので、外出時に人を「1匹、2匹・・・」と数えだした時には焦りました(汗)

生き物を使って色々なことへ興味が向くようにしていく中で、一番大きく方向が変わっていった物は・・・

LaQ(ラキュー)

これであらゆる生き物を作りだした時でした。

段々手先も器用になり、想像力や思考力の発達にも一役かったように感じます。

2022年12月8日

親がよかれと先回り

 発達障害の子(人)たちは物事にこだわりが強い傾向にあります。

こだわりの強さは強みでもあると同時に弱みでもあり、こだわりが強ければ強いほど生きづらさをかかえることになります。

こだわりは発達障害の人たちの障害特性でもあるのですが、こだわりを強くしてしまう要因として親のかかわり方に問題があることがあります。

以前記事にしました・・・

ラーメンも食べられるんだね では、うちの子がうどんが好きで外食時はうどんが食べられる店が見つかるまで探してうどんを食べていたエピソードを紹介しました。

生き物が好きだったけど・・・ では、生き物好きの我が子に生き物に関するものばかり与えたというエピソードを紹介しました。

このどちらも共通するのが、親が「うちの子は〇〇が好き(だろう)から〇〇を与える」という親の思い込みから与えてしまっているという点です。

親がよかれと先回りすることは、子どもから、「選ぶ」という経験奪い、新しいことに出会う機会を奪っているのです。

こだわりが強い子どもは「自分で選ぶ経験」(選択活動)が少ない子が多いです。

幼児期から「どっちにする?」というまずは2択からはじめてみてください。

その小さな積み重ねが、やがて、自分で進路を決められる子どもへと成長していきますから。

2022年12月7日

生き物が好きだったけど・・・

 発達障害の子(人)は物凄い能力を持っている人が結構います。
多分「こだわりが強い」という傾向があるので、好きなことや得意なことはとことん極めたり追求したりするからなのでしょう。

うちの子も幼児期には物凄い能力を持っていました。

うちの子は生き物が大好きで動物が出てくる番組は録画して何回も見ていました。

散歩には家の近所の「ニワトリ」小屋によく付き合わされました。一度見に行くと、その場から1時間以上動かず見ていました(汗)

家族でのお出かけは、動物園、水族館、昆虫館など生き物がいるあらゆるところにつれていき、そこで行われている教室や企画にもよく参加しました。

その際は、飼育員さんが色々説明する前に、ベラベラと先にうちの子が説明してしまい、よく周りの参加者をしらけさせたりしたものです。(発達障害児あるあるです。)主人が子どもの口を押さえて「話すな!」とよく怒っていた様子を思い出します。

図鑑もたくさん買い与え、うちの子は文字を図鑑で覚えたようなものです。

うちの子は将来、生き物関係の道に進むだろうと思っていました。主人も私も、うちの子が生き物関係で生計を立てられたら・・・と考えたこともありましたが、今は全く興味がありません。理科の生物も物凄い得意なわけでもありません。

幼児期から導入してきた見通しのある暮らしのおかげで「こだわり」が薄れてきたのでしょう。生き物以外の楽しいこともわかる様になってきたのだろうと推測します。

少し残念な気もしますが「こだわり」が強いと生きづらくもあるので、本人にとっては良かったと思います。

2022年12月5日

いえいく。会のこと

 いえいく。会を立ち上げて10年以上が経過しました。

立ち上げから5年ほどは本当に色々な(自分たちがやりたい)ことをやってきました。

気軽に参加できる茶話会、参加者が意見を出し合う自主勉強会、講師を招いて講演会、親子で参加する親子活動など、会の活動が毎月4・5回ほどありましたからね~。

しかし、子どもが大きくなるにつれ、それぞれの道を歩むようになると、いえいく。会を通して子ども同志が繋がる必要がなくなったことや、下の世代に上手く親子活動が引き継いでいけなかったということもあり、親子活動は早々に無くす決断をしました。

その後、自主勉強会や講演会はどうしたものか・・・と迷っている時期、世の中はコロナ一色となりメンバー同志も会うのもままならない状態になりました。

もうこのまま自然消滅かな~とも思っていたのですが、メンバーの中で「なんだか勿体ない気もする」という話がでて、茶話会を中心に細々と活動を再開しています。

立ち上げた時の目的として、私たちが経験してきたことを下の世代の親御さんたちに伝えていけたらという思いがあったのですが、今が将にその時なのかもしれません。

2022年12月4日

仲間作り

 発達障害児の親にとって、親同士の繋がりは全くないよりは有る方がよいと思います。

「どうしてもしんどい」と自分の心を我慢してまで繋がる必要はないですが、「この程度なら大丈夫か」と思えるなら繋がっておいた方が後々色々な場面で助かります。

世間では、よく「ママ友」という言葉を聞きますが「ママ友」は一過性のもので、私の感覚では子どもが小学生くらいまでの付き合いなんじゃないかな~と思います。なぜなら、中学、高校は進路が絡んでくるので「あまり話したくない」という状況が出てくるように思います。

しかし、発達障害児の親同士の繋がりは「ママ友」というよりも同志といった感じなので、子どもが中学、高校になっても相談し合えたり情報交換できたりする人がいるという状況はとても有難いのです。

こういう同志と呼べる仲間は昨日今日でできるものではありません。

同じ方向性を持っている、子どもの障害の度合いが似ている、子どもの年齢が同じくらいという人との出会いはとても貴重です。大切にお付き合いをされることをお勧めします。

2022年12月3日

「やすみ」をイラストで例えると

 スケジュールやカレンダーなどの支援を導入するとき、幼児期ですと、まだ文字が読めない子どもも多いですし、文字が読めても文字の意味がわかっていないことも考えられるので、イラストや写真を使用することがよくあります。

しかし、こちらが保育園はこのイラストや写真で認識できるだろうと思っていても、子ども自身は「??」という状態であることが結構あります。

そこが発達障害児の難しいところ(汗)

いえいく。会で出会った多くのお母さん達もここで苦戦しています。

勿論、いえいく。会メンバーである私たちも例外ではありません。

これはメンバーの一人であるAさんのお話なのですが、Aさんは幼児期にカレンダー支援を導入し、子どもが今日は保育園に行く日か、行かない日かわかるようにしようと考えました。

園に行く日はカレンダーに保育園の写真とその下に「ほいくえん」と記入し、園に行かない日は、イラストの家とその下に「やすみ」と記入しました。

ですが、どうも、子どもがカレンダーに表示されている内容がよくわかっていないように思えたそうです。

そこで「ほいくえん」を認識できるグッズは何かを考え、保育園に行く時にしか使用しない通園バックに目をつけました。カレンダーには、保育園の写真から通園バックの写真をはったそうです。

すると、子どもの中で通園バックと保育園が繋がったようで、登園がスムーズになってきたそうです。

しかし、次は、イラストの家とその下に書かれた「やすみ」がよくわかっていない様子だったそうです。

でもAさんの中で「やすみ」をイラストに例えるとどんなイラストを使用したらよいかがわからないと混乱してきてイラストの家の下に「おうち」と記入しました。

ですが「おうち」と記入しても、そもそもイラストの家の意味がわかっていないので上手くいくはずありません。(汗)

Aさんは我が家はマンションだからこのイラストがわからないのかな・・・とか色々考えたそうです。そして、休みの日はリビングにあるソファーでまったりと過ごしている子どもの様子に目をつけ、そのソファーの写真とその下に「おうち」と記入しました。

すると反応が見られたそうですが、あと一歩何かが足りないと感じたそうです。

そこで子どもに聞いてみた所、いつもソファーの上で使っているシーツがないと言うので、ソファーの上にシーツを置いた写真とその下に「おうち」と記入したところ、やっと「やすみ」の意味がはいり、保育園に行く日、行かない日(休み)をカレンダーで認識できるようになったそうです。

ここまでくるのに、カレンダーを5回くらい作りなおしたそうです。(汗)

この様な状況は、カレンダー支援をしてきた人ならみんな通ってきた道かなと思います。

2022年12月2日

音声データは危険

 音声データ、いわゆる、話言葉で子どもとやり取りしているとずれていくことが結構あります。

うちの子どもも音声データの入り方がおかしいところがありました。

うちの子は、幼児期、電卓を使って遊ぶのが好きな時期がありました。遊ぶといっても数字をおして、その表示された数字を見ていただけなのですが、別に害はないので勝手にやらせていました。

そんなある時、事件はおこります。(汗)

その日は生理もあってか結構イライラしていました。(元々気が短い方なのですが)

家計簿をつけようといつも置いてあるところに電卓を取りに行ったところ見当たりません。「ああ、子どもが遊んでどこかにほったらかしなんだな」と思い辺りをウロウロさがしました。しかし、探しても探しても見つかりません。元々、生理でイライラしてることもあり、イライラMAXな状態に私はなりました。

そしてついには子どもに「電卓どこにやったん!」と大声を張り上げてしまいます。

すると子どもは室内に干してあった「洗濯物」を指差しするではありませんか。

その瞬間、怒り爆発です。「ふざけとるんか!」と子ども相手に感情的に怒ってしまいました。

「でんたく」と「せんたく」

3文字はあってますけど、物は全く別物です。

このようなことは、結構、あるあるなんです。

なので音声データのやり取りは危険です。親子関係がずれていく可能性もはらんでいます。

この電卓事件、大声にびっくりした主人が「電卓」を持ってきました。犯人は主人という落ちつきの話になります。

2022年12月1日

ラーメンも食べられるんだね

 今では笑い話なんですけど、今日はその当時は親は必死だったあるエピソードをご紹介します。

幼児期、うちの子は好き嫌いが多く、食べられる物のバリエーションが限られていました。

発達障害を持つ子は、匂いや味に敏感なので、嫌がっているものは無理に食べさせないほうがよいと聞き、無理やり食べさせることはせず、食べられる物のみを与えていました。

中でも、うどんが大好きで、外食する時は必ず「うどん」が食べられる店にいきました。出先でうどんが食べられる店がなければ、うどんが食べられる店が見つかるまでよく探したものです。(汗)

子ども自身も、外でごはんを食べるとなると、必ず「うどん」と言うので、私はうちの子は麺類は「うどんしか食べられない」と思っていました。

しかし、ある日突然、それは思い込みだったと気づかされます。(笑)

いつもの様にうどんが食べられる店でうどんを食べていた時のことです。

隣では主人がラーメンを食べていました。

すると、子どもが主人のラーメンにとても興味を持ち「欲しい」と言い出しました。そこで主人が子どもにラーメンを少し取り分けて与えると、一口食べた後、「もっと欲しい」と言い出します。

私も主人も唖然ですよ。(汗)

だって、うどん以外は食べられないと思っていたからです。

この当時はこの状況が訳がわからなかったのですが、今なら・・・

  • うどん以外の麺類の選択肢があることを教えていない(当然、うどん以外の麺類を食べた経験もない)
  • 「外食=うどん」というように行動がパターン化していた
そしてなぜ突然主人のラーメンを欲しいと言ったのかは・・・
  • 周りの状況が見えるようになってきた(他者への興味が出てきた)
だったのかなと推測できます。

今では麺類なら「そば」以外は何でも食べます。

「そば」は食べた経験があってのことなので本当に食べるの嫌なんだと思います。

2022年11月30日

頭の中で繋げるのは難しい

明日から12月です。そろそろ来年のカレンダーを用意する時期ですね。
一般的に出回っているカレンダーは↓こんな感じです。

イラストの様に、日曜日から土曜日が横に並び、次週はその下段に並ぶという形になっていますよね。

実は、このカレンダー、発達障害を持つ子どもにはとても理解しにくいのです。

イラストの様なカレンダーの場合、4日から17日の2週間の長さを理解するには、頭の中で、10日と11日を横に繋いでいく必要があり、私たちは頭の中で無意識にそれを行っています。

しかし、発達障害の子ども達は、「想像力が乏しい」という特性を持つことから、頭の中で10日と11日を横に繋いでいくという作業とても困難になるのです。

そこでお勧めなのがこちら↓

おめめどうさんが販売されている「巻物カレンダー」です。

画像はここには載せられませんので使用例のブログを参考にしてください。

巻物カレンダーの使用例

頭の中で繋がなくても、すでに横に繋がっていますよね。巻物カレンダーという名前がついているのは、両端をくるくる丸めて使うことが可能だからです。

くるくる丸めて使えると、過ぎた日は丸めて見えなくしたり、子どもの認知によって両端を丸め見せる日を調整することが可能です。

「こんなカレンダー使わなくても普通のカレンダーで大丈夫」と思うかもしれません。そんな時は二つ並べて使用してみて、子どもがどちらに注目しているか確認するとよいかもしれません。

2022年11月29日

兼用しない(一対一対応)

 発達障害を持つ子どもは場所や物を兼用で使用することが苦手です。

「友だち、或いは、兄弟で、仲良く譲り合って使おうね。」ということはまずできません。発達障害の人の脳の傾向は白か黒なので「独占して使用する」か「全く使用しない」のどちらかの状態になってしまいます。

兄弟なら、兄弟それぞれに物(場所)を用意して名前(マーキング)を記入し、自分の物(場所)だという事がわかるようにします。

以前記事にしました「壁の模様にならないように」でカレンダーやスケジュールを兄弟での共通利用は絶対やらないように書きましたが、兄のカレンダーやスケジュールの場所、弟のカレンダーやスケジュールの場所という具合にエリアを2つ作る必要があるのです。

「兼用しない」(一対一対応)という方法は、余計な情報をなくし刺激を少なくすることで「見るだけで理解できる」という環境になります。

この一対一対応は「他の人との兼用はしない」に限らず、場所と行動でも実践できます。

お仕度する場所、着替える場所、遊ぶ場所、食べる場所等、行動と場所を一対一で紐づけしていくと、理解しやすいですし、切り替えもしやすくなります。

いえいく。会では、これらの方法を茶話会でアドバイスしたりもしています。文章だけの情報では理解しにくいと思いますので、茶話会で色々な人の話を聞かれることをお勧めします。

2022年11月28日

色々な所で目にしています

 「求められていることが見るだけで理解できるようにする」という考え方は発達障害児の支援方法の基本ですが、実は、街中色々な所でこの考え方を目にしています。

最近よく見るのは・・・↓

レジなどに並ぶとき距離が取れるように立ち位置を見るだけで理解できるようにしています。

他には・・・↓


お店などでよく見るトイレを知らせるマークですよね。初めて訪れるお店ではこのようなマークを頼りにトイレを探しますよね。これも見るだけで理解できるようになっています。

他にも・・・↓

歩行者用の信号機です。横断歩道を止まって待つのか、渡っていいのか、見るだけで理解できるようになっています。

「求められていることが見るだけで理解できるようにする」という考え方は多くの人にとっても最善なことなんですね。

2022年11月27日

おしっこはトイレでするもの

 以前、お子さんが入園前のお母さんの集まりがあり、その場で先輩ママとしてアドバイスをして欲しいということで呼ばれ、その時、トイレトレーニングのお話がでました。

私も経験がありますが、親としては幼稚園に入る前に何とかオムツを取っておきたいと焦るものですよね。

お子さんが入園前のお母さんならあるあるのお悩みです。

そこで話題になったのは、子どものオムツが取れないのは、おしっこが上手にできないからで、おしっこが上手にできるようになる為に、お風呂に入っている時に練習をしてはどうかという内容でした。

多分、お風呂なら服を濡らすことがなく広いので練習しやすいだろうと思われたのでしょう。

まぁ、合理的な考えかもしれませんが、これは間違った方法です。

子どものオムツ外しでまず必要なことは、子どもが上手におしっこができるようになることではなく、おしっこができる場所はどこなのかということを覚えることです。

いつでもどこでもおしっこができてしまうオムツは「おしっこはトイレでするもの」が繋がっていかないのです。ましてや、お風呂でさせる様になってしまっては、子どもにとって、お風呂は「体をキレイにするところ」なのか「おしっこをすることろ」なのか訳がわからなくなってしまいます(汗)

お風呂でおしっこをする練習よりも「お風呂に行く前におしっこへ行っておこうね。」と『毎回お風呂に行く前にトイレに行く』のルーティンにする方が効果がある様に思います。

2022年11月26日

言われたらできる

 「うちの子、言われたらできるのよ。」という話をされる親御さんが一定数います。そして、幼児期の親御さんからはこの後に「だから言葉はよく理解しているのよ。」と自信満々で言われる人が多いです。多分「言葉は理解しているから大丈夫」と思われているのでしょう。

はたして、本当にそうでしょうか?

『言われたらできる』は言い換えれば『言われないとできない』ということでもあり、言われないと次に何をするのかわかっていないということも考えられます。

確かに、親御さんが考えるように言葉はよく理解しているのかもしれません。

ならば『言われないとできない』では勿体ないですよね。

今は発達障害のある子どもに限らず、この「言われないとできない」という状態の子どもが多いです。要は自発性が育っていない子どもが多いということです。

『言われないとできない』は完全な指示待ちです。

幼児期から物事の流れを見える形で(スケジュールや手順書ですね。)提供し、子ども自身がそれを見ながら自発的に行うことで、親があれこれ指示しなくても、必ず、色々なことができるようになります。

『スケジュールや手順書に頼っていると大人になった時に困る』などの余計なことは考えずに、とにかく今できることを考えてみましょうよ。

幼児期からの積み重ねが花開く時が絶対きます。

経験してきた私が言うので間違いないですよ。

2022年11月25日

壁の模様にならないように

 発達障害児への代表的な支援方法として、カレンダー、スケジュールを紹介しましたが、これらのアイテムはどこか空いているスペースで適当に提供すればいいという訳ではありません。

私たちは家族や自分の予定を記入したカレンダーを家のどこに掲示していますか?

大抵の人が、自分が見やすい場所、常に家族が集まる場所、家族の誰もが目に入る場所等に掲示しているのではないでしょうか。

カレンダーとスケジュールは、お子さんが知りたいと思っている情報が詰まったものです。

なのでお子さん自身が見やすい場所での提供が必要ですよね。

ですが、見やすい位置ならどこでも良いわけではありません。

お子さんが、さわったり書き込んだりできる位置で提供して欲しいです。

さわったり、書き込んだりできないカレンダーやスケジュールは、子どもにとってはただの壁の模様になってしまいます。(汗)

お子さんが朝起きて必ず目に入れる場所や必ず通る場所で提供し、そこには、お子さんが知りたいと思っている(知って欲しい)情報のみを提供してください。ご兄弟がいる家庭は気をつけてくださいね。

兄弟での共通使用は絶対やらないようにしてくださいね。兄弟がいる場合は、それぞれ個別でカレンダーとスケジュールを提供できるエリアを作ってください。

その理由はいずれまた記事にしますね。

2022年11月24日

視覚的なアプローチ

 発達障害児には口頭ではなく視覚的なアプローチでの見通しが必要です。

視覚的なアプローチとは「求められていることを見るだけで理解できるようにする」ということで、これを支援者用語で構造化といいます。

こんな難しい言葉、覚える必要はありませんが、パーテーションで仕切ることが構造化と思っている人がいるのでそれはちょっと違うので念のため整理しておきます。

発達障害の人たちは「想像力が乏しい」という特性を持っている人が多いです。想像力が乏しいと、頭の中で情報を整理する力が弱かったり、将来おきるであろう物事を推測するのが難しかったりします。なので物事の流れを見える形にすると理解しやすく見通しが持ちやすいのです。

この物事の流れを見える形にした代表的な支援方法として・・・

  • カレンダー
  • スケジュール
  • 手順書
の3つがあります。

カレンダーは日々の流れがわかるものです。例えば、園に行く日、行かない日、習い事がある日などがわかるようにします。

スケジュールは1日の流れがわかるものです。例えば、園に行くまでの過ごし方、園での過ごし方、園から帰ってきてからの過ごし方などになります。

手順書は何かの目的を達成するまでに行う手順を表したものです。例えば、お朝の仕度や服の着替えなどの手順を示すことが多いように思います。

保育園や幼稚園に通う年中児以降のお子さんなら、この3つはマストですね。

いえいく。会では、これらの支援方法についてアドバイスをもらうことができます。写真や実物を持参されると、より細かいアドバイスをすることが可能ですよ。やり方がわからない、上手くいかないなど悩みをお持ちの方はお気軽にご利用してくださいね。

2022年11月23日

わかっていない

 いえいく。会に来られるお母さんからよく耳にするのは、子どもが・・・

  • 切り替えができない
  • 出かける前(園や学校)のお仕度ができない
  • 順番(ルール)が守れない
という内容が多いです。

今、このブログを見ている方も心当たりがあるのではないでしょうか?

これらの内容は、発達障害あるなし関係なく、幼児期のお子さんなら大抵あるようなことで、周囲の大人が適切な対応をすることで解決していけるように思います。

幼児期のお子さんは、色々な物事の経験値が低く、想像力も乏しいです。

  • 今できなければ(自分のやりたいこと)いつできるのかがわかっていない
  • 次に何をする(何がおこる)のかわかっていない(物事の流れがわかっていない)
  • そもそも今日何をする日かわかっていない(一日の予定がわかっていない)
などが考えられ、周囲の大人が当たり前と思ってることでも、子どもはわかっていないことが多いです。子どもは自身が過去に経験したことから答えを得ようとするので考えていたことと異なるとびっくりしてしまうのです。これが癇癪やパニックとなって表れているんですね。

なので、幼児期のお子さんにとって最も必要なことは、周囲の大人が見通しのある暮らしを提供することです。これは障害あるなし関係ないです。ただ、提供方法が障害の有無や度合いによって変わってきます。障害がある場合、口頭で伝えるのではなく、視覚的なアプローチが必要です。

2022年11月22日

茶話会のお知らせ

現在予定している茶話会です。 

日:12/18(日)、1/15(日)、2/19(日)

時間:午後1時~4時

場所:東海市しあわせ村 

茶話会では、いえいく。会が保有している書籍を借りていただくことも可能です。

参加方法は、いえいく。会のLINE公式アカウントより配信しています。

参加を希望される方は友だち登録をお願いします。 

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2022年11月21日

ブログ開設しました!

 東海市を拠点に発達障害児に関わる人たちの集まりを運営しています。
2012年に設立し現在10年目になりますが茶話会を中心に細々と活動を継続しています。

興味のある方は、いえいく。会のLINE公式アカウントの友だち登録お願いします。

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茶話会等の参加受付はLINE公式アカウントより行っています。