2023年3月12日

体の変化を教える

 先日、テレビで親が子どもに体の変化について教えるという特集をやっていました。
その内容はこちら↓

近年は女の子の母親が体のことについてオープンに話す傾向があるそうです。

私の場合、小学校の低学年の頃から、母親より生理について教えられていたので、それが普通だと思っていましたが、そうでもなかったんですね。生理のことを全く知らず、変な病気かもと思い親に相談することが出来なかった子どもも一定数いるようですね。

こういう体の変化については各家庭でしっかり親が教える必要があると思います。
これは男女関係なくです。

ただ、教えるにあたってはきちんと役割分担されることをお勧めします。
役割分担とは・・・

女の子の体の変化については母親が、男の子の体の変化について父親がという感じです。
要は同姓同志の方が良いということです。

ちょっと話はズレるのですが、以前、男の子を持つお母さんよりオシッコをする方法の教え方を相談されたことがありました。

世間では「育児はお母さんが行うもの」という概念がまだまだあるので、男の子の排泄方法をお母さんが教えなければならないと思い込んでしまうんですよね。立ってオシッコを経験したことが無いだろうと思うわれるお母さんが立ちションを教えるなんて難しいことですよ。だって経験ないことを教えるのですから(最近は立ってオシッコより、座ってオシッコの家庭も多いかもしれませんが)

オープンに話すのは中々難しいものがあるかもしれません。
体の変化や性に対しての内容を絵本や本にまとめたものもあるので上手く活用されるといいかなと思います。

いえいく。会でも性に関する書籍を保有していますので是非ご利用ください。

2023年3月7日

卒業おめでとう

 今日、愛知県内の公立中学校では卒業式が行われました。
中学3年間をコロナ禍で過ごした卒業生。入学式の翌日から臨時休校、色々な行事も中止となり、思うような学校生活が送れず悔しい場面もたくさんあったことでしょう。
コロナ禍での学校生活には色々な変化がありました。

大きな変化の一つとしてICT教育の普及です。
臨時休校によりタブレット配布が急速に進み、殆どの学校で導入されました。

読み書きに困難を抱える発達障害の子ども達にとっては良い方向へ変化したように思います。しかし、デジタルの普及と共に、SNSでのコミュニケーションが子ども達の間で普通となっていき、色々な問題もおきました。

デジタル機器の使用については促進されたものの、ネットを適切に利用するためのスキルはまだまだ低いのが現実です。今後はネットリテラシー教育が学校でも必要となってくることでしょう。

他には色々な活動に対する変化です。
今まで慣例で行ってきた行事や活動が見直されてきたように思います。
大きな活動としては部活動ではないでしょうか。コロナ禍により練習時間や方法が制限され、大きな大会が中止になったりもしました。

前々から部活動に対して教師側の負担が大きすぎるという問題があったので、文部科学省では、校内活動から地域活動へ移行するように推進しています。まず公立中学校から対象となるようですが、そのうち公立高校も対象となっていくことでしょう。部活動の地域移行については、コロナ禍は関係なかったかもしれませんが、きっかけにはなったように思います。

コロナ禍での色々な経験や変化は「あの時は大変だったけど・・・」と思い出深い出来事となると思います。これからの未来が明るいものであるように祈っています。

2023年2月26日

あっという間

2月も数日で終わりです。早いですねぇ~。
先日、愛知県では公立高校の試験がありました。
公立高校を受験する中学3年生のお子さんの親御さんは少しホッとされたことでしょう。
後は合格発表を待つばかりです。親子共にお疲れ様でした。

この時期、全日制の高校では、2月中旬より学年末考査があり3月初めにはその結果が出ます。うちの子の高校では、その後は終業式まで午前授業になります。私立高校の中には終業式まで家庭学習となり殆ど学校へ行くことは無いという高校もあるようです。

多分、学年末考査までに学習しなければならない内容を殆ど終わらせてしまうことと、学校側は今年度のまとめと来年度の準備を始めなければならないのもあるからでしょう。
こうやって毎年1年が終わって、又、始まっていくのですね。

高校は合格したら終わりではありません。
入学してからも次の目標に向かって学校生活を送っていかなければなりません。

高校は義務教育ではないので、単位をとっていかなければ卒業できません。
定期テストの結果が悪ければ追試もあります。

うちの子は中学3年生の受験の時よりも今の方が圧倒的に家庭学習の時間が増えています。(汗)そうでないと授業についていけないのでしょう。

うちの子の高校は専門学科なので実習が毎週2回あり、その度にレポートを作成して期限までに提出しなければなりません。1学期は「レポートをどうやって書いたらいいかわからない・・・」とよく悩んでいて、主人に書き方を教わっていました。

ですが、慣れですかねぇ~。今は特に問題なくやれています。
最初は「大丈夫か??この子、この学校でやっていけるのか??」と不安でしたが、1年間をクリアできたので大丈夫だろうと思えるようになってきました。

こうやって高校3年間もあっという間に過ぎていくのでしょう。

2023年2月20日

支援学級に入れたら終わってしまう

先日見ていた「リエゾン」の3話目で、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けた女の子の母親に医師が支援学級を勧めるシーンが描かれました。

しかしながら、母親は我が子を支援学級に入れることに難色を示します。
このようなやり取りは、発達障害児の親なら少なからず経験があることでしょう。

ドラマでは、父親は支援学級の方がいいのではないかと思うのに対し、母親は通常学級にしか入れたくないと思い夫婦間で意見が合いませんでした。

いえいく。会に相談に来られる親御さん達からも似たような話を聞きます。
やはり、大抵の親御さんが我が子を支援学級に入れることには抵抗があるのです。

世間では一般的に「支援学級=障害がある子が在籍するクラス」とイメージがあるからですよね。「支援学級」という呼び名もあまり良いように思いませんけどね。

ただ、ドラマの中でお母さんが「支援学級に入れたら、普通じゃないとみんなにわかっちゃうんだよ。一生、発達障害と言われて!」と言われましたが、それは違うかなと思います。

残念ながら、通常学級に入れても、普通じゃないとわかる時はわかります(汗)

このドラマの中のお母さんのように「支援学級に入れたらこの子の人生終わってしまう」みたいな考え方の親御さんを時々みかけますが、そうでもありません。

私が知っている支援学級に在籍していた子の中には、全日制の公立高校へ通って高校生活を送っている子もいますし、全日制の高校に行けなくても、通信制の高校へ通って好きなことに没頭している子、アルバイトを頑張っている子もいます。

なので「支援学級に入れたら終わってしまう」という概念は見直された方がいいと思います。

2023年2月11日

できることはたくさんある

先日、録画しておいた「リエゾン」の3話目を見ました。
金曜ナイトドラマ「リエゾン~こどものこころ診療所~」

またまたドラマの話になってしまいますが(汗)
3話目はこんな内容でした↓
「リエゾン」第3話

発達障害の女の子に言語聴覚士が会話のやり取りを教えるために、ボールを使ってそのやり取りを促していくシーンがあり「ああ、あれ、やっちゃうだろうなぁ」と思いながら見ていたら案の定でした(汗)

女の子が言語聴覚士から受けていた療育は、ボールを持っている人がおしゃべりできるというルール設定で、多分、ボールを渡し合うことで、会話は一方的に自分ばかり話すのではなく、相手の話も聞くことによって成立するということを教えていくことが目的なのでしょう。

一見、会話のキャッチボールをボールを使ってやるとても良い方法に思えますが、ここがASD(自閉症スペクトラム)の難しいところ(汗)

女の子にはこの療育によって「ボールを持った人が、いつでも、どこでも、誰とでも、おしゃべりできる」という具合に入ってしまうわけですね。そして、その誤った学習がトラブルに発展していくわけです。

ドラマでは公園でゲームをしていた知らない小学生の子どもに、ボールを持っていき話しかけ相手にボールを渡そうとしてトラブルになるシーンが描かれました。

これは療育を行う過程で、ボールを持った人が話せるという場面や人を限定しないといけなかったのだろうと推測します(例えば、療育教室、家の中、お母さんのみ等)が、療育で受けるソーシャルスキルトレーニング等は、実は汎化がとても難しいのです。私も我が子で嫌というほど経験しましたから(汗)

しかしながら「〇〇の時は△△」という具合に色々教えておくことはとても大事なことです。発達障害の子ども(人)達は暗黙のルールを理解したり、空気を読んだりすることがとても苦手です。なのでどんな些細なことでも丁寧に教えていく必要があります。

ドラマの中で「いじめや不登校からお子さんを守るためにできることは、意外とたくさんあります」というセリフがありました。これはその通りだと思います。

2023年2月7日

手先を器用にする為には・・・

先日、市内では来年度小学生になる親子への学校説明会があったようです。
その説明会に参加されたお母さんから聞いた話によると、学校給食では箸が提供されているようで「小学校に入るまでになるべく箸が使えるようにしておいて欲しい」と先生よりお願いがあったそうです。そのお母さんはお子さんが箸を使うのが苦手な様でかなり心配されていました。

箸なんて使えない子たくさんいるんじゃないですかねぇ(汗)
今は発達障害児に限らず、手先が不器用な子が増えていると聞きます。
これは世の中が便利になり過ぎたことも関係しているのではないかという話もあります。

例えば、水道と言えば、昔は蛇口をひねって水を出していましたよね。このひねるという動作は実は様々な発達要素が含まれているそうです。今は蛇口をひねって水を出すという様な水道はあまり見かけませんよね。上下に動かすか、手を出せば自動で水が出るという感じですかね。こういう生活に密着した何気ない動作が実はとても大事で便利になるのも考え物ですね。

箸が上手に使えない、字が上手に書けないなど、手先の不器用さが気になるお子さんの場合、手先の不器用さだけに着目するのではなく、体全体を使って遊ぶ経験をたくさんされることをお勧めします。

子どもの運動の発達は、大きな動き(粗大運動)ができるようになることで、次第に小さな動き(微細運動)ができるようになるという決まった順序があるそうです。

粗大運動の例をしては、公園にある遊具を使った遊びで十分です。
滑り台やブランコなどで体のあらゆる部分を使った遊びが経験できますよ。

2023年2月3日

デジタルタトゥー

今、世間ではSNSに投稿された迷惑動画が拡散され色々問題になっています。先日は回転寿司での迷惑動画がテレビでニュースになったばかりです。


昔からこういう類の人は一定数いて、お店は一時的に迷惑する事例があったと思いますが、今はこういういたずらをSNSに投稿してしまう人がいるので、お店側のダメージは一時的では済まないケースが増えてきています。個人のお店なら潰れてしまう可能性だってあるのです。

テレビのニュースでは迷惑行為をした本人の顔はモザイクがかかっていて誰か判別できなくなっていますが、ネットの世界では顔も本名も通っている高校も出回っています。

SNSなどで一度投稿されてしまった画像はどんどん拡散されていき、消去することはとても難しいと聞きます。なので「デジタルタトゥー」と言われているのですね。

こうなってしまったら損害賠償というお金だけの話ではありません。
ネットの世界に名前が残ってしまうことになりますので、将来色々な所でその影響を受けてしまう可能性があるのです。

企業が人を採用する時に一番にすることはネットで採用をしようとする人の名前を検索することだという話も聞いたことがあります。その時に名前がヒットしてしまい不名誉な内容だったらまず採用されませんよね。

家族で夕食をとっている時に、テレビで迷惑動画のニュースが流れました。よい機会と思い、家族で話し合いをしました。

子どもは「そんなことするわけない!」と断言しましたが、我が子に限ってとは思うものの、友だちと一緒だったらその場の雰囲気で流されてやってしまう可能性もありますので、その辺りの話も子どもと懇々と話し合いました。