2023年2月11日

できることはたくさんある

先日、録画しておいた「リエゾン」の3話目を見ました。
金曜ナイトドラマ「リエゾン~こどものこころ診療所~」

またまたドラマの話になってしまいますが(汗)
3話目はこんな内容でした↓
「リエゾン」第3話

発達障害の女の子に言語聴覚士が会話のやり取りを教えるために、ボールを使ってそのやり取りを促していくシーンがあり「ああ、あれ、やっちゃうだろうなぁ」と思いながら見ていたら案の定でした(汗)

女の子が言語聴覚士から受けていた療育は、ボールを持っている人がおしゃべりできるというルール設定で、多分、ボールを渡し合うことで、会話は一方的に自分ばかり話すのではなく、相手の話も聞くことによって成立するということを教えていくことが目的なのでしょう。

一見、会話のキャッチボールをボールを使ってやるとても良い方法に思えますが、ここがASD(自閉症スペクトラム)の難しいところ(汗)

女の子にはこの療育によって「ボールを持った人が、いつでも、どこでも、誰とでも、おしゃべりできる」という具合に入ってしまうわけですね。そして、その誤った学習がトラブルに発展していくわけです。

ドラマでは公園でゲームをしていた知らない小学生の子どもに、ボールを持っていき話しかけ相手にボールを渡そうとしてトラブルになるシーンが描かれました。

これは療育を行う過程で、ボールを持った人が話せるという場面や人を限定しないといけなかったのだろうと推測します(例えば、療育教室、家の中、お母さんのみ等)が、療育で受けるソーシャルスキルトレーニング等は、実は汎化がとても難しいのです。私も我が子で嫌というほど経験しましたから(汗)

しかしながら「〇〇の時は△△」という具合に色々教えておくことはとても大事なことです。発達障害の子ども(人)達は暗黙のルールを理解したり、空気を読んだりすることがとても苦手です。なのでどんな些細なことでも丁寧に教えていく必要があります。

ドラマの中で「いじめや不登校からお子さんを守るためにできることは、意外とたくさんあります」というセリフがありました。これはその通りだと思います。

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