スケジュールやカレンダーなどの支援を導入するとき、幼児期ですと、まだ文字が読めない子どもも多いですし、文字が読めても文字の意味がわかっていないことも考えられるので、イラストや写真を使用することがよくあります。
しかし、こちらが保育園はこのイラストや写真で認識できるだろうと思っていても、子ども自身は「??」という状態であることが結構あります。
そこが発達障害児の難しいところ(汗)
いえいく。会で出会った多くのお母さん達もここで苦戦しています。
勿論、いえいく。会メンバーである私たちも例外ではありません。
これはメンバーの一人であるAさんのお話なのですが、Aさんは幼児期にカレンダー支援を導入し、子どもが今日は保育園に行く日か、行かない日かわかるようにしようと考えました。
園に行く日はカレンダーに保育園の写真とその下に「ほいくえん」と記入し、園に行かない日は、イラストの家とその下に「やすみ」と記入しました。
ですが、どうも、子どもがカレンダーに表示されている内容がよくわかっていないように思えたそうです。
そこで「ほいくえん」を認識できるグッズは何かを考え、保育園に行く時にしか使用しない通園バックに目をつけました。カレンダーには、保育園の写真から通園バックの写真をはったそうです。
すると、子どもの中で通園バックと保育園が繋がったようで、登園がスムーズになってきたそうです。
しかし、次は、イラストの家とその下に書かれた「やすみ」がよくわかっていない様子だったそうです。
でもAさんの中で「やすみ」をイラストに例えるとどんなイラストを使用したらよいかがわからないと混乱してきてイラストの家の下に「おうち」と記入しました。
ですが「おうち」と記入しても、そもそもイラストの家の意味がわかっていないので上手くいくはずありません。(汗)
Aさんは我が家はマンションだからこのイラストがわからないのかな・・・とか色々考えたそうです。そして、休みの日はリビングにあるソファーでまったりと過ごしている子どもの様子に目をつけ、そのソファーの写真とその下に「おうち」と記入しました。
すると反応が見られたそうですが、あと一歩何かが足りないと感じたそうです。
そこで子どもに聞いてみた所、いつもソファーの上で使っているシーツがないと言うので、ソファーの上にシーツを置いた写真とその下に「おうち」と記入したところ、やっと「やすみ」の意味がはいり、保育園に行く日、行かない日(休み)をカレンダーで認識できるようになったそうです。
ここまでくるのに、カレンダーを5回くらい作りなおしたそうです。(汗)
この様な状況は、カレンダー支援をしてきた人ならみんな通ってきた道かなと思います。
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