2022年11月29日

兼用しない(一対一対応)

 発達障害を持つ子どもは場所や物を兼用で使用することが苦手です。

「友だち、或いは、兄弟で、仲良く譲り合って使おうね。」ということはまずできません。発達障害の人の脳の傾向は白か黒なので「独占して使用する」か「全く使用しない」のどちらかの状態になってしまいます。

兄弟なら、兄弟それぞれに物(場所)を用意して名前(マーキング)を記入し、自分の物(場所)だという事がわかるようにします。

以前記事にしました「壁の模様にならないように」でカレンダーやスケジュールを兄弟での共通利用は絶対やらないように書きましたが、兄のカレンダーやスケジュールの場所、弟のカレンダーやスケジュールの場所という具合にエリアを2つ作る必要があるのです。

「兼用しない」(一対一対応)という方法は、余計な情報をなくし刺激を少なくすることで「見るだけで理解できる」という環境になります。

この一対一対応は「他の人との兼用はしない」に限らず、場所と行動でも実践できます。

お仕度する場所、着替える場所、遊ぶ場所、食べる場所等、行動と場所を一対一で紐づけしていくと、理解しやすいですし、切り替えもしやすくなります。

いえいく。会では、これらの方法を茶話会でアドバイスしたりもしています。文章だけの情報では理解しにくいと思いますので、茶話会で色々な人の話を聞かれることをお勧めします。

0 件のコメント:

コメントを投稿